

在宅保健看護領域
在宅保健看護領域とは
医療の高度化や入院期間の短縮、高齢化の進行といった社会の変化に伴い、看護の提供の場は、病院などの「治療の場」だけでなく、地域や在宅といった「生活の場」へと広がりつつあります。
在宅保健看護領域では、病気や障害を抱えながらも、本人や家族が住み慣れた自宅や地域で、その人らしい生活を継続できるよう支援する看護のあり方を探究していきます。
また、地域包括ケアシステムの推進に伴い、専門職だけでなく、住民や関係機関と協働しながら地域資源を活用し、本人や家族のニーズに寄り添った支援を行うことが、より一層求められる領域でもあります。
教育
- 1年次:看護専門職論Ⅰ
- 2年次:ヘルスアセスメント
- 3年次:精神保健看護Ⅱ、母性保健看護Ⅱ、小児保健看護Ⅱ、成人保健看護Ⅱ、老年保健看護Ⅱ、緩和ケア論
- 4年次:在宅保健看護演習、在宅保健看護実習、看護統合実習、看護卒業研究、看護実践の探求
主な卒業論文のテーマ
- 慢性疼痛を抱える在宅要介護高齢者の活動促進への支援
- 在宅での療養生活を継続するための暮らしに合わせた自己管理支援
- 医療的ケア児を育てる母親の体験から考える在宅移行期における適応のプロセスと必要な支援 など
メッセージ
在宅で暮らす人たちは、それぞれの場所で、それぞれの思いや工夫をもちながら、日々を過ごしています。 在宅保健看護では、そうした暮らしに寄り添い、ともに歩みながら、その人らしく過ごせるように支える看護を大切にしています。
正解がなく、個別的で創造的な関わりが求められるこの領域では、戸惑いや悩みを感じることもあるかもしれません。 だからこそ、一緒に考え、一緒に悩みながら、これからの看護のかたちを見つけていきましょう。